保険を適用した真性包茎手術でも病院によって安さに差はある?

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真性包茎の治療には保険がきく

包茎は亀頭を包皮が覆っていて露出していない状態のことをいいますが、あくまでも身体のコンディションであってそれ自体は病気ではありません。したがって、通常の病気治療のような形では健康保険の適用がありません。

ただし、包茎の程度によっては日常生活に支障が生じたり、現在は大丈夫でも将来何らかの形で健康被害を引き起こすおそれがあります。そのような場合は、保険が適用されます。

具体的には、真性包茎の場合はおおむね保険適用が受けられると考えて差し支えありません。というのも、真性包茎だと包皮と亀頭の間に溜まった垢に雑菌が繁殖して包皮炎を引き起こす可能性があるほか、摩擦時に包皮が引っ張られて痛みを感じたり裂傷を負ったりすることで性行為が満足に行えないおそれがあるからです。

保険適用の受けられる真性包茎治療は、外科手術です。小児の場合は2~3日の入院が必要になることもありますが、成人であれば通常は日帰りで行われます。

費用は原則としてどこでも同じ額

現在、70歳以上の高齢者を除いて我が国の公的医療保険は一律3割を自己負担し、残り7割を保険者が負担することになっています。そして保険診療については全国共通で定められている診療報酬に基づいて算定されます。そのため、保険診療による真性包茎の手術を選択した場合は、理論上では手術に要する費用はどこの病院でも同じということになります。

しかし実際に真性包茎手術を受けた人の口コミや各病院の公式サイトなどを見てみると、金額には若干の違いがあるのが実情です。平均的な額はおおむね1万5千円程度ですが、前後数千円程度の安さあるいは高さが見られます。

この金額の差は、主として麻酔の費用とアフターケアに要する費用の違いです。真性包茎手術は通常部分麻酔で行われますが、注射針の痛みを軽くするために前もって表面麻酔を施したりすると、その分だけ費用がかかります。

また、術後も抜糸のために1回だけ通院すれば良い場合と、万が一出血するなどして複数回通院する必要が生じたりする場合があります。したがって、病院ごとにあらかじめ安さに差があるということはありませんが、治療内容で差が生じることはあります。

まとめ

真性包茎手術は保険の適用を受けることができ、費用は原則として全国一律です。ただ、手術時における麻酔の使用量や術後の経過によって、実際の支払額に違いが生じることがあります。

また、加入している制度によっては独自の付加給付金が支給されることがあるため、大企業が運営する健康保険組合などに加入している人は、結果的に自己負担額が少なくて済むことがあります。付加給付制度については、加入している組合や職場の担当者に訊ねれば教えてもらえます。